2015年5月23日土曜日

解体を待つテクノスーパーライナーオガサワラ




700人以上の乗客を乗せて、38ノットで進む高速大型船!
時速に直すと約70kmですから、さながら海をゆくハイウェイといったところでしょう!

ひところ、そのような夢の船を目指し開発が進められていたテクノスーパーライナー計画。

その、テクノスーパーライナー計画、実用第一号船として、
現在は25時間30分で結ばれている、東京-小笠原 間を16時間に
短縮すべく建造されたのがスーパーライナーオガサワラ。

そのスーパーライナーオガサワラは、建造後ついに一度も航路に就航することもなく、
江田島の解体場にて係留されているという話は、ネットで見て知っていたのですが、

今でも残っているものなのでしょうか?




居た!!




江田島にある船の解体場は、引退した護衛艦などの解体を手がけていたりと、
船好きの方の間で有名な存在のようなのですが、私は初めて訪れます。

白く大きな船なので、日が傾きかけたなか、遠くからでも目立つのですが、
大きさゆえに撮影ポイントを探すのに右往左往・・・

ようやく近づいてみると、この船の行く先を暗示するかのように、船体には大きな傷。

この時は、周囲にはスーパーオガサワラだけが係留されていましたが、
ネットで見た写真では、間隔を置かず別の船とともに3隻で係留されていましたから、
それらの船とぶつけた跡なのかも知れません。

そもそも、別の船。 あとの2隻は影も形もありません。

良い時に来たのでしょう。




国のプロジェクトとして開発が進められたテクノスーパーライナー計画ですが、
急激な原油の高騰が、就航目前にまでこぎつけたプロジェクトの命脈を
断ち切った格好となりました。

これが200~300人級の船であればまだ・・・とも思うのですが、
それではジェットフォイルとの差別化ができないでしょう。

そもそも将来的な原油の高騰が見通せなかったのか?という疑問も残ります。









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