ア~~ワ ア~ワ ♪
冥王星のことを考えているとき・・・
なぜだか、私の頭の中では
Video Killed The Radio Star のメロディラインが流れます。
悲劇的な歌詞が、どこか準惑星への格下げと追慕であるなら、
あっけらかんと明るく歌い上げる感じさえらしく感じられるのでしょうか!?
今、冥王星探査機ニューホライズンズが、7月14日の至近点通過を目指して、
冥王星へと急接近しつつあります。
トリノオリンピックが開催された、2006年(平成18年)に打ち上げられたニューホライズンズは
太陽系の端に位置する冥王星に向けて、できるだけ短い時間でたどりつくため、
木星を使ってスイングバイを行うことにより加速。
2015年の今年7月、長い旅路を経て冥王星へと辿り着くニューホライズンズですが
残念ながら冥王星の軌道に入っての観測を行うことはできなくて、
冥王星と衛星カロンの近傍を全速力で駆け抜けていきながらの観測になります。
まさに一発勝負! 先日、機器トラブルが発生しましたが、
この時の関係者が感じていた緊張感は、
ちょっと私達では想像できないほどに過酷なものであったことでしょう。
加速する以上、冥王星の軌道に入るとすれば、減速のうえ
軌道へと入っていく必要があるのですが、
これを行うとなると燃料が増え、システム自体も大きくなってしまうため、
予算的に厳しいものとなるためです。
ちなみに地球、冥王星間で通信を行うとなるとちょっとしたことでも、9時間。
推力を目一杯に上げて2006年に打ち上げ、加速しても2015年の到達。
冥王星って遠いんだなと思わされる瞬間です。
実は、全力で通りすぎなければならないことにはメリットも!
順調に行けばその先にある彗星のふるさとと考えられているエッジワースカイパー・ベルトの
探査も計画されています。 到着は2020年頃のことになるでしょう。
( ニューホライズンズって、アメリカの天体探査史を考えると、実質の「ボイジャー3号」といえますね。)
その時まで、どうぞご無事で 実り多きよい旅でありますように!!
Have a nice trip!
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