2015年12月5日土曜日

つばめ・ミュージアム7周年  ~ そして僕はクマを見た ~




11月1日の朝・・・ 僕は渓谷散策! 長門峡の一本道を歩いていました。


この日は、2015年シーズンのやまぐち号の運転最終日。
今年、星座を眺めるべく通った日原天文台への道も、
もうじき雪に覆われること、広島からの道のりが山越えの連続であることを考えると、
こちらもシーズンラストとなるでしょう。

5回通って、まともに星空を見られなかった日が無かったのですから、なかなかの幸運!
昨晩は、雲は多かったのですが、それなりの成果に満足しながら、
津和野にて一夜を過ごしました。


そして 夜が明け、津和野から走り、
道の駅長門峡の朝市で野菜を買い込んで後、
長門峡の朝の散歩。

今回は、観光なのか、買い出しなのか?わからなくなくなるほどの
山口の食産品を買い込んでいるので、当分は山口産品祭りになりそう!!


歩いたことのある方なら、ご存知かと思うのですが、
ここ長門峡は、ほぼ一本道。

道の駅長門峡から入っていくと、最初、見通しも良く、平坦な道が、
やがて少しずつ勾配となり、道も左に右にと、折れ曲がっていくようになります。


獺淵を過ぎて、鈴が茶屋へと歩む私。


2週間前にも、I さんとやって来たのですが、やまぐち号撮影の都合もあって
ここ獺淵を過ぎたあたりで折り返したので、
前回より、少し早めに長門峡入りした今回は、
もう少し先の紅葉橋あたりまで歩いて行ってみようと、少し早足で歩いていきます。


ある角を左に折れて、視界が開けた時のことです。

何かが歩道を塞いでいるのを見つけ、歩みを止めます。


・・・・

クマ・・・・・!


自分が目の前にしている現実を理解するのに、一瞬

いや、もう少し時間がかかったことでしょう。


熊だ!


ツキノワグマ に距離にして7、8m、体長は130~150cm程度でしょうか!?

歩道を流れている、わずかの清水を舐めているものなのか、
私に目もくれず、かがんで歩道に顔をつけたままです。


折れ曲がったばかりの場所に居て、完全にバッティングしなかったのが幸い!


しかし こりゃぁ~~ 最低でも大怪我するのかなぁ。。

事が終った時に、できる限りダメージ少なく終っていることを祈ろう。


このとき、ショックだったのは、
鈴を鳴らし、スマホの音楽も、スピーカーで鳴らしながら歩いていての、この状況。
真っ昼間なら、他の人が迷惑だろうと思うほどの賑賑しさをモノともして
いないことでしょう。

最近は山に入ることも多く、このような一応に対策を打っていましたから、
後から考えて、覚悟のかの字くらいはあったのは良かったと思っています。

しかし、まだ目の前の現実が信じ切れない。


こいつ、ぬいぐるみか???


いやいや、そんな話は無い。 こんなリアルなぬいぐるみなんか見たことも無い。
それにしても見事な毛並み! 何と可愛らしい姿なのだろうか!

動物園やクマ牧場なんかで見るクマとは別の生き物のよう。
さすが、動物のぬいぐるみで人気ナンバーワンといわれるだけのことはあるなぁ!


今年は、夏は暑く、雨も多かったことから動物達が食べる餌が豊富らしい・・・と、
どこかで聞いていたし、殺気だってないのかも知れないな。

また、熊は人間でいうところの、3歳児のようなもので、
夢中になったが最後、止まらいないとも。


目の前の現実に照らしてみると、ナットクできるナ。


幸いにして私には、まだ目もくれていません。

ここで、このあたりの急な斜面を駆け上っても、どこかで転落するでしょう。
川の側に降りて、水に入っても不利。
流れの速さと、複雑さを考えたら現実的ではありません。

そのうちに、追いつかれて格闘!になるとしても、
ここは、いま来た道を走って逃げるのが一番でしょう。


格闘前ならば武器もあります・・・


肩から下げた一眼レフカメラ (泣)。


一回こっきりだけど、まともに当たれば、相当なダメージでしょう。
もっとも、後からの金銭的な負担は考えたくもなく、
クマにダメージを負わせてしまう事も本意ではありません。


頼むから、追っかけてくるなよ!~


坂道を右に左に折れながら、必死に走ります。

あとから考えても、よく転倒しなかったな!と思うほど、途中で何度も足が滑りました。


200、300m走ったでしょうか?


行きしに 私と抜きつ、抜かれつになっていた
渓谷の写真撮影が目的らしき若い男性が迫ってきていました。

クマ、、クマを見ました! 2、300m先です。

息を切らしながら、彼に伝えます。
往路だったのが幸いでした、とりあえず、私は戻ります。

彼も、私にあわせて走ります。


もう追いかけてくる気配もない。 見通しも、先ほどよりきいています。


やはり、居るものなのですね!






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