今年最初の一冊!
ちょっと縁起をかついでみました
十二世紀のアニメーション - 国宝絵巻物に見る映画的・アニメ的なるもの -
絵巻物に造詣の深い、高畑 勲 さん
そう、あの高畑さん、
かぐや姫の物語を観た後だから、
絵巻物を数見てきた今だから!
もっと絵巻物を見る機会を持とうと思っている今だからこそ!
実のところ、発刊当時から欲しかったんですよね!
値段を見て、とりあえず見送ったあの頃、、
この手の本は、一度っきりしか刷らないものがありますから
いつの日か手に入る日って、あるのかしら?って思いながらでしたけれどね・・・
私が、まじめに一冊の本を読む時や選ぶ時には
まず、はじめに と あとがき を読むことにしています。
この本は、注文でしたから、あとがきを読んだのは購入後でしたけど、
読んで、はっ!と思わされました。
参考文献として特に恩恵を受け、特筆すべきものとして
小松 茂美 氏が編纂された「日本の絵巻」を挙げていらっしゃったからです。
日本の絵巻という全47巻とういう大著を、私も見てみなくてはと思わされましたが、
小松 茂美 氏の名前。
この本は、自分は早かれ、遅かれ見ておくべき本だったんだな!
小松氏は、就職後、広島で原爆にあって、死線をさまよう日々のなか、
厳島神社宝物庫が特別開扉されたというニュースを耳にし
その時以降、厳島神社蔵 平家納経 に心を奪われるところとなり、
徒手空拳で、その成立の解明に向け生涯を捧げた 小松 氏は、
日本の絵巻物に対して多くの足跡を残されています。
私がこれまで、読んだ本の中で、一番印象に残る
はじめに、と あとがき を書かれていた方でもあります。
もはや、自身による解明の時間は残されていないという無念。
まるでファウストのような夢の虜となって、
平家納経の解明という夢の旅路を終えたという、満足感なのかな・・・
平家納経といえば、日本の装飾教の白眉。 いうなれば、見るお経。
なんか、この本の あとがきを読んで、ここに戻ってきた感を感じ。
もう少しの間、この本の持つ縁起に触れて、楽しんで後、
少しづつ読み進めていくことにしましょうか!
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