速度は時代とともに・・・
これは、新幹線が駅を離れてまもなくの速度・・・
明治の鉄道開業当初の最高速度はこんなものでした。
・・・とはいえ、それまでの交通手段といえば、馬や籠、帆船でしたから、
当時の人々にとって、40~50Km代といえば、驚異的なスピードだったことでしょう!
136Km・・・ 少しづつ速度を上げていきます、新幹線ならば助走ですが、
歴史的にみて、安全確実に、この速度を超えられるようになったのは比較的最近のこと。
走るのが、この列車だけであるならともかくとして、
開業当初と比べると、列車本数や一本あたりの輸送量は格段に増えていきましたから、
動力の性能もさることながら、現在のような緻密な列車制御が可能になるまでは
長らく、最高速度110~120kmを超えること自体が夢でした。
超特急ひかり号、登場当時の表定速度がおおよそこれくらい。
現在の速度感をもってすると、ゆっくりな感じさえしてきますが、
当時の工作精度やコンピュータの信頼性、求められた安全性を考えると
月旅行などと共に、よく昭和30年台のうちに実現させたものだなぁ!と感じらされます。
鉄道は経験工学といわれますが、0系新幹線も経験を積み重ねながら改良を重ね、
引退前の最高速度は220kmにまで向上させていました。
のぞみ号誕生当時の速度 270Km。
昭和40年、50年代くらいまで、線路と車輪による鉄道の速度は
300Kmが限界で、それ以上になると車体が浮き上がってしまうと考えられ、
世界的な鉄道斜陽論の根拠の一つとなっていました。
しかし、高速運転の経験値が増えるとともに、素材加工技術、機械工作精度の向上、
コンピュータ技術が格段の進歩を遂げたこともあって
空気抵抗の抑制のための解析に、揺れ自体の制御も可能に!
最高速度は250kmを超えます。
計測中の最高速度。 夕方のこだま号ということもあり
平均すると260kmくらいでの運転でしたでしょうか。
今や、世界の高速鉄道は300kmを超え、
近い将来 技術的に400km程度で安定運転することが可能になると考えられるように
なってきています。 日本の新幹線は速度もさることながら、
安全で安定的な運転を目指し、実績を積み重ねていっているいう点において、
私はヨーロッパの高速鉄道よりも一段上のレベルにあるものと考えています。
これからも、速い、安全、確実・・・ という歴史を重ねていけますように!
それでは よい旅を!!
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