2017年12月3日日曜日

夜汽車


いつか、見ることが出来ずに過ごしてしまった風景が、目の前にあります!

思わず、小声で「かっこいい!!」なんて呟いてしまった自分もいます。

この9月から運行を開始した、SLやまぐち号の新型旧型客車。
文字にすると、何いってんだろ・・?的な新しい古い客車ですが、
思い出の時代へと旅する人には、こんな昔の形の列車じゃないと駄目なんですね。

私が、この客車を、この8月に新山口駅の構内で初めて見たのも夜のことでした。
その時は、何人もの作業員の方が客車の中や周囲に取り付いて、
運行開始に向けての試験を行っているようでしたけど、
ブラインドを、ほとんど閉じているとはいえ、室内灯を点灯させている姿は、
昔、夢見た夜汽車の姿であり、
一刻も早く乗りに行きたいという、胸の高まりが抑えられませんでした。

そんな私が手にしたのは、9月3日のチケット。
なんと、新型客車による2日目の運行日のこと!!!

そして・・・ そんな私が今、楽しみにしているのは!
今年は12月も運行予定が組まれていますので、
帰りは、途中から夜汽車の風景になること!!
もうチケットは手にしているのですが、
そんな夜汽車の景色を思い浮かべていると、乗車までの日が待ちきれなくて、
新山口駅で撮影。

写真は、SLではなくて、やまぐち号の新山口到着後、ディーゼル機関車が
客車を引き上げ線へと回送している場面。

私が中・高校生の頃には、まだ山陰や四国の一部に残っていた
ディーゼル機関車が引っ張る、旧型客車列車のように見えます。

もう数年後には、ある程度自由に使えるお金を手にするようになり、
中四国くらいへの遠征なら行えるようになるのですが
その少し前・・・当時の国鉄の終焉とともに、消え去っていきました。

あと少し早く、旅行ができるようになっていれば、たとえ数回でも
乗車機会が持てたのに・・・という
当時の悔しい思い出を癒やしてくれる、私にとって感慨深い、夜の回送列車。

今度こそは、嬉しいことに、走り去ってはいかない。
なぜなら、そういう懐かしい時代の旅行風景を、今のテクノロジーを
注ぎ込んで、できるだけ忠実、しかも快適に、現代の基準を満たしつつ、
安全な旅になるように再現したのだから。

JR西日本さん・・・

やまぐち号のオフシーズンにでも、ディーゼル機関車牽引の新型旧型客車
臨時鈍行企画なんてやって頂けませんか!? その運行時間の一部が
夜にかかっていると、私なんて嬉しくて仕方が無いのですが・・・(笑)